JR常磐線・武蔵野線「新松戸駅」より徒歩10分
アクセス・診療時間当院では、入れ歯製作、顎関節症治療などの最初のステップで、『咬み合わせ診査・診断』を行っております。
これを行っている歯科医院は、世間一般には少ないのですが、当院はなぜこの咬み合わせ診査・診断を行うのか、ということをご説明できればと思います。
一般的な歯科医院には、細菌感染が原因の歯周病やう触(虫歯など)の検査はあり、それらの予防はできますが、咬み合わせで発生する力の検査がありません。
一方で、咬み合わせが悪い場合、咬み合わせがより悪い方向へ崩壊し、歯に異常な力がかかり、歯が抜ける原因になります。また、歯に異常な力がかかることで歯並びも悪くなり、それによって歯周病やう触を助長することにもなります。
当院で実施する咬み合わせ診査・診断では、お口の中にかかる力の評価ができるため、客観的に治療していくために必ず必要となるステップなのです。
上図で、咬み合わせ診査・診断で調べることの一覧を図示していますが、咬み合わせ診査・診断では、以下の3つを調べることがメインになります。
①各歯同士に、咬む力が適切にかかっているか、また歯同士が適切に下顎を誘導しているか (咬み合わせの接触と誘導)
②顎の関節が正しく機能しているか、そして関節が自然に閉じることと咬み合せに不調和はないか (顎関節と咬み合せのズレ)
③筋肉が異常な緊張をしていないか (①と②からの影響)
この3つのバランスを見て、お口の状況を確認します。
これを調べることで、現在起こっている不調や、これから起こりうるリスクの原因を探り、原因の解決に向けて、最善の治療をご提案することができるようになるのです。
ここからは非常に難しい内容ですが、咬み合わせ診査・診断では、筋肉と関節の軟骨(関節円板)が正しい位置にあるかどうかを知ることが重要になります。
咬み合わせは、単に上下の歯が接触して閉じる(中心咬合位という)と、顎の関節が回転して自然に閉じる(中心位という)があり、この2つが一致していないと、顎の関節や歯や咀嚼筋にストレスがかかり、変調をきたしてしまいます。
これを調べるのが咬み合わせ診査・診断なのです。
※歯がない場合は、歯がないことによって起こる歯列の挺出や、位置異常を診断します。
このように、歯科医療を行っていく中で、咬み合わせ診査・診断はとても重要となるステップです。
一方で、この記事の冒頭に書いたように、咬み合わせ診査・診断をできる歯科医師は極めて少ないのが現状です。
そのため私は、副会長を務めているIPSG包括歯科医療研究会を通じて、この手法を歯科医師向けに広める、咬み合わせ診査・診断のセミナーも開催しております。
より多くの歯科医師へこの手法が広まり、根本的な原因を把握した、最善の治療が患者様に届くことを目指しています。
千葉県松戸市 ひかり・歯科クリニック