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アクセス・診療時間前歯、小臼歯、大臼歯(奥歯)にはそれぞれ役割があります。
今回は、咬み合わせをするときにも重要となる奥歯の大臼歯の役割についてお話しつつ、咬み合わせとの関係もご紹介します。
大臼歯は上下8本あり、笑顔などで見た目には見えない歯ですが、機能的にはとても重要な歯です。
一般的に奥歯の役割は、食べ物を咀嚼して食塊にして飲み込みしやすくします。また、その歯は上下噛み合うことによって咬み合わせの高さを保っています。この大臼歯を失うと、顔の下顔面が短くなりバランスが悪くなり見た目に影響します。
そして、食事しにくくなり、その前の小臼歯の根に負担がかかり、障害を起こしたりします。
あまり知られていませんが、これ以上に重要なことは顎関節との関係です。
それは「奥歯を失うこと、または低いこと」と「大臼歯に干渉があること、または高いこと」の弊害です。これを理解するには顎関節のと梃子作用について理解が必要です。顎関節の構造はドアに似ています。
ドア丁番を関節窩に収まる下顎頭、ドア枠は動きが停止する歯列にあたります。ここで重要なのはこのドア丁番の動きのクッションにあたる関節円板というものが顎関節にはあることです。この関節円板に大臼歯が大きく影響します。
奥歯に干渉がある場合は、顎関節に梃子の支点があったものが干渉歯に移動するために、顎関節を下方に下げてしまい、関節円板の位置移動が起こりやすくなります。これらは自分の歯根の感覚受容器や、咀嚼筋などが感知して比較的早く違和感が起こります。また、歯並びが悪かったり、被せたり詰めたりした治療の不備が原因のことが多くあります。
奥歯を失った場合、すぐには影響は出ませんが、奥歯での顎関節を守る咬み合わせががないので、次第に顎関節の支点に咬み合わせる力の負担が過度にかかり、関節円板に穴が空いたり、下顎骨の変形などの障害が出てきます。
このような場合の症状の治療は、とても難しいものになってしまいます。これは臼歯部の欠損症の放置や、入れ歯・インプラント治療での咬み合わせ接触が弱いことなども原因の可能性があります。
奥歯の存在は顎関節を安定させる均衡を保っているのですね。これらは「咬み合わせ診査・診断」でそのリスクがわかります。
最近歯の咬み合わせが気になる、という方や咬み合わせ診査・診断について聞いてみたい、という方はお気軽にまずご相談いただければと思います。
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千葉県松戸市 ひかり・歯科クリニック 院長 岩田